プロペシアを1年以上飲んでも効果が出ない【飲むのをやめるべき?】

多くの方が勘違いされているため、当サイトでも何度もお伝えしているですが、『プロペシア』というのは、飲んだからと言って髪が生えてくる薬ではありません。
中に含まれている成分のフィナステリドには、毛髪の成長を促すための働きは無いんですね。フィナステリドの働きは、体内の5αリアクターゼが男性ホルモンと結合して、脱毛ホルモンになることを抑えることになります。
つまり、抜け毛予防することがプロペシアを利用する目的です。冒頭で『毛生え薬ではありません』と書いたのはそのためです。髪が生える作用を期待できるのは、ミノキシジルを成分に含んだロゲイン、リアップ、NR-10などの外用育毛剤です。
では、そのプロペシアですが、長期間に渡り飲み続けても効果を実感できないという方もいらっしゃるようです。具体的に期間をあげると、1年間以上飲んでも効いているのどうかわからないという人です。
そのような場合は、飲むのをやめた方が良いのでしょうか?
プロペシアは飲み続けることで効果が出る可能性が高い

そのことは、次のように取扱い説明書にもしっかりと書かれています。
1日2回の使用を4ヶ月以上続けても何らの効果が出ない場合は、使用を止めないで下さい。
ですが、プロペシアに含まれているフィナステリドという成分は、長期間に渡り飲み続けることで効果が出る人もいます。その参考になるのが、日本国内での臨床試験のデータです。
試験結果によると、フィナステリドを1日1mgずつ飲み続けた場合、1年間では58%の人に軽度改善の効果が出ています。そして、驚くことに、2年、3年と使用期間を延ばしていくと、その数が68%、78%と毎年10%ずつ増えているんですね※。
※参考記事:プロペシアを1日2錠飲めば効果が上がる?【量ではなく時間が重要】
つまり、飲む期間を延ばせば伸ばすほど、薄毛の状態が改善する人が増えてくるということになります。3年以上の試験データはありませんので、ここからは推測になりますが、私たちのヘアサイクル(生えてから抜けるまでの周期)はおよそ3年から5年です。
5年間まではヘアサイクルの周期の範囲ですので、使用を続けることで改善する方は増えてくると思います。ですので、1年間で目に見える効果が期待できなかったとしても、飲み続けるべきだと私は考えます。
ですので、すぐに結果を求めるのではなく、長期スパンで薄毛治療には取り組んでくださいね。
それからフィナステリドの副作用について、気になるあなたは次の記事で詳細を書いていますので、そちらをチェックしていただければです。
⇒ フィナステリドの副作用をまめてみた【プロペシアを飲む前に!】