ミノキシジルを使うと男性ホルモンが減少して性機能が低下するの?

ミノキシジルを成分に含む育毛剤を使用するときに、気になることと言えば、それによって生じるかもしれない副作用だと思います。私自身もロゲインを使い始める前は、副作用が心配ですごく不安でしたから、その気持ちはよくわかります。
もしかして、あなたも副作用について、次のようなことを心配してませんか?
「ミノキシジルは性欲が減少する副作用が怖いから、使いたくないなぁ・・・」
「リアップを使うと、男性ホルモンが少なくなって男性機能が低下するって本当なの?」
「ロゲインを頭皮に塗ると、勃起力が低下するって聞いたから使いたくないなぁ・・・」
もし、あなたが先ほど書いたようなことを心配されているなら、安心してください。ミノキシジル(外用)と性欲の低下については、因果関係はありません。もちろん、男性ホルモンが減少したり、勃起力が低下したりすることもありません。
では、なぜそのような話が広まっているのでしょうか?
フィナステリドとミノキシジルが同じものと考えられている
現在、男性型脱毛症(AGA)の治療方法として、日本皮膚科学会が推奨度Aとしているのは、ミノキシジル(外用)とフィナステリド(内服)だけです。そして、これらの2つをごちゃごちゃに理解している方がたくさんいらっしゃるんですね。そのことが原因となって、冒頭にかいたような勘違いをされている人が大勢いるのだと思います。
まず、ミノキシジルを含む製品としては、『ロゲイン』、『カークランド』、『リアップx5』(通常リアップはミノキシジル1%で効果が低いので使用は推奨しません※1)があり、フィナステリドを含む製品には、『プロぺシア』、『エフペシア』、『フィンペシア』などがあります。
※1.ミノキシジル1%のリアップでは効果が期待できないって本当?
そして、性欲の低下の副作用が報告されているのは、フィナステリドを含有する薬の方であって、ミノキシジルではありません。ですので、ミノキシジルの使用する場合、男性の性機能に関する副作用はありませんのでご安心ください。
フィナステリドの副作用については※2の記事で、ミノキシジルの副作用については※3の記事で紹介してますので、そちらをご覧ください。
※2.フィナステリドの副作用をまめてみた【プロペシアを飲む前に!】
※3.ミノキシジルの副作用をまとめてみた【不安な人はチェック!】
さらに、言わせていただくと、フィナステリドについても性欲の低下したというのは、あくまで自覚症状としての副作用です。因果関係を考えると、成分が男性ホルモンに直接作用するわけではありませんので、そのようなことが起きるの考えにくいです。
この点についての詳細は。上部にリンクを掲載している※2の記事で書かせていただきましたので、ぜひチェックしてみてください。

もちろん、医薬品として国が定めた以上は副作用があることを理解して使用をしなくてはいけません。
ですが、それはあなたが普段飲んでいる風邪薬や胃薬だって同じことです。ですから、やみくもに不安がることはやめて、どのような副作用の可能性があるのかを理解した上で使用をしてください。
そして、もし副作用かと思われる症状が出た場合、育毛剤の使用をやめてお医者さんに相談するようにしましょう。